おまつクソブログ第1話(最終回)

あのまっちゃんによる日記のよーなもの。

なんなら口パクまでした

ゴールデンウィークやから実家に帰った。

 

実家に帰る電車の中、となりに座ってたおっさんが寝ながら肩に寄りかかってきた。

よくあることってわかってるけど、俺が遭遇する率が人より高い気がする。

毎度のことめっちゃ不愉快。

 

毎回これに遭遇するたびに肩から日本刀を生やしたくなる。医者に止められてるからやらんけど。

 

これがいつもおっさんやから腹立つのかもしれない。

もしもこのおっさんが、アメリカンショートヘアとかだったらめちゃくちゃ可愛がってたと思う。

 

でもどの角度から見てもおっさん。

上から見たらハゲてるし、下から見たら鼻毛フェスティバルだし、右から見たら正露丸みたいなホクロあるし、左は俺の右肩がめり込んでいてよくわからない。THE おっさん。ジャパニーズショートハゲ。

 

途中、駅についた。このおっさんはまだ降りないらしい。

俺が軽くため息をつくと正面に座ってたお婆ちゃんがこっちを見てニコニコ笑っていた。

 

お婆ちゃんが「あらあら困った人だね、ドンマイドンマイ。肩から日本刀生えたらいいのにね」って顔でこっちを見るから、俺も「ほんましんどいっすわー、アメリカンショートヘアならよかったのに」って顔を全力でした。

 

電車が動き出すとお婆ちゃんの視線がどんどんズレていく。

嫌な予感がして駅の方を見たらお婆ちゃんの家族と見られる集団がばっちりこっちに手を振ってた。

 

俺はどうやら、ただ1人で迷惑そうな表情をして顔の運動をしてるだけの人だった。

その後お婆ちゃんと一回も目が合わなかった。

右肩の温もりで恥ずかしさを紛らわした。