おまつクソブログ第1話(最終回)

あのまっちゃんによる日記のよーなもの。

そもそも俺の滑舌が悪い上に言語の壁

9月末に転職をした。

理由はいろいろあるけど1番は夕日がとても綺麗だったから。

 

転職先では同期が自分含めて3人いた。

今まで会社で同期なんていたことないから地味にめちゃくちゃ嬉しい。

その新人3人には1人ずつ教育係が付いてくれる。

俺だけ何故か教育係がベトナム人だった。

 

戸惑いを隠せなかったけど、その人はめっちゃ仕事ができる。なんなら教育係3人中でぶっちぎりの有能っぽい。日本語もカタコトだけど大丈夫そうだ。

その人はどうやらベトナム工場から研修で日本に来てたけどコロナショックで帰れずにいた超ベテランらしい。

しかも超気さくなナイスガイ。

 

この前、俺が会社でミスって多分絶対こぼしたらいけない液体をこぼした。

係長が飛んできた。たぶんほんとに実際に何センチか宙に浮いてたと思う。そのくらいの勢いがあった。

新人だからなのか軽い注意喚起で済んだけど係長の目の色が変わってた。

あー多分怒ってんだろーなーって感じの。メンタルくるやつ。

ガチ凹みしてたら、ベトナム人が「サイショダカラシカタナイ。キニシナイ。」と言ってくれた。

今夜はこの人に抱かれようと思った。

 

またある日はそのベトナム人

「マチュダはドコカラカイシャキテル?」と聞いてきた。

もうそこそこ雑談交わせるくらい仲良くなってきてたから1発かましてやろうと思い

ホーチミン(ベトナムの都市)から来てます」とおふざけ回答をした。

すると、「なんて??」と綺麗な関西なまりで聞き返された。

さすがにもう一回言うエネルギーはなかったから、電車乗り遅れた人みたいな顔で「あ、北伊丹です」と答えた。

 

 

そんなスーパー優男ベトナムお兄さんが11月末で退社した。

 

退社当日、熱い握手を交わしながら

「マチュダ、ガンバッテネ!バイバイ」と言ってきた。

泣きそうになった。

 

俺が、「お世話になりました、ベトナム帰ってもがんばってください。また日本来てくださいね」と言ったら、「イヤ、ワタシベトナムカエラナイ。ナガノにイル。」と衝撃の事実。

 

俺は、いや帰らんのかーいと思いながら

「まぁ長野もベトナムみたいなもんですからねぇ」と謎理論を展開した。

するとちょっと食い気味で「なんて??」と聞き返された。

泣きそうになった。