脇の下>>>>>睡眠時間=命
ついに昨日から仕事が始まった。
職場が遠いこともあって、朝6時起き。
これでも最大限に睡眠時間を確保した結果である。
化粧する時間もありゃしねぇ。もちろん毎日すっぴんで出勤している。んー、口紅くらいは塗ろうカナ…。
でも睡眠時間だけは絶対譲れない。俺にとって睡眠は1番大切。あと給料と休暇と命。これも1番大切。
なんにしろ6時起き厳守。これは揺らぐことのない決定事項だ。
俺は初出勤の日、緊張しながら電車にのる。
最寄りの摩耶駅からは普通電車しかない。
朝早いこともあって、電車は空いていて難なく座れた。
芦屋で新快速に乗り換えた。すると、さっきまでの空きっぷりが嘘のような満員電車。
なんやこれ。これが通勤ラッシュか。
完璧ゆとりの俺は満員電車を人生であまり経験していなかった。こんなにストレスなのか。
神戸にこんなに人間おったんやって思った。
おい、ばばあ!!その目の前にカバン置いてるスペース詰めやがれ!!
おい、おっさん!!この状態で新聞読むのはさすがに諦めろ!!
おい、お姉さん!!かわいいなぁおめーは!!
文句を言いだすとキリがない。
しかも位置取りが悪くて、吊革を掴むじいさんの脇の下が俺の目の前にくる形となってしまった。
俺の目からもし破壊光線が出るなら7、8人は焼き殺してるかもしれない。ちなみに脇の下じいさんには2発浴びせてる。
そんな中でもリーマンは諦めにも見える涼しい顔して乗ってる。
無理だ…こんなの毎日耐えられない…。
仕方ない、こうなりゃ奥の手を使うしかあるまい。
俺は次の日から新快速を使わずに、普通電車のみで通おうと決意した。
普通電車ならだいたい1.5倍時間がかかる。
だるいなぁ…。
でもどう考えても毎日脇の下よりはマシだ。
俺のアラームセットが6時から5時半に変わった瞬間だった。