財布と相談した結果
春から夏にかけての服を買いに行った。
去年買った服はあるけどこの一年で、病気でも患ったんかいってくらいのダイエットに成功したからサイズが合わない。
それに肉ダルマやった去年はオシャレに全然興味なかった。UNIQLOとGUの服しか買う気せんかった。
でも今年の僕は違う。体が明らかに軽いし、反抗期の弟を追い詰める為のキチガイダンスのキレも良し。ついに美を手に入れ、オシャレをする権利を得たのだ。今年はUNIQLO離れを決意した。
場所は三宮。意気揚々と普段入らないようなオシャレなショップに入った。
オシャレな商品はもちろん、オシャレな店員、オシャレな内装。なんかもう非常口のマークのあいつすらオシャレに思えてくる。
クロックスで来たことを死ぬほど後悔しながら服を選んでいると嫌な気配がした。
店員「何かお探しですか?」
…でました。予感的中。アパレル特有の1番苦手なやつきた。
けど大丈夫。このくらい覚悟してた。
僕はあらかじめ店員対策でウォークマンをしてたから聞こえないフリで乗り切ることにした。
店員「お兄さん、普段どんな系統の服着られます?」
しぶとい。けどこれも大丈夫。正直ここまでくらいは予想してた。ここで百戦錬磨のオススメの方法を紹介する。
僕はウォークマンの曲に合わせて肩でリズムをとった。この時ギリギリ聞こえないくらいの声で歌うのがポイント。
すると店員は困惑した表情でレディースコーナーに逃げてった。
勝った。完全勝利。こりゃいい買い物ができそうだ。
買うもんも買えて大満足の帰り道、肩でリズムをとってる僕の両手はUNIQLOとGUの袋で埋まっていた。