多分一生買わない
今日は久しぶりに予定が何もない日。
何をしていいかわからない。
自分1人の休日の使い方を忘れている。
俺は家でじっとしていられないタイプ。
ハイパーアウトドア人間な俺は特に用もないけど三ノ宮に行こうってなった。
三ノ宮に着き、とりあえず薬局に入った。
何のとりあえずなのか全くわからない。
あの薬局特有の匂いとガンガンに利かせたエアコンがたまらなくて、夏場はよく薬局に入る。
それもあってか、迷ったら薬局というシステムが自分の中に組み込まれてしまってるんだと思う。
けどこの微妙な季節に薬局に入る意味はほとんどに無い。
完全冷やかし状態でぶらぶら薬局を徘徊してると、ここ半年くらいずっと目薬を買おうとしてていつも忘れて買えてないことを思い出した。
さっそく目薬コーナーに行くといろんな種類の目薬が置いてある。こんなに世の中に目薬の種類いる?って思った。
えぐい量の目薬を目の前にしたらもはや選ぶのがめんどくさくなってきた。俺の悪いところが出た。
完全に買う気が無くなって、結局今回もワクワク目薬購入大作戦は流れた。
多分俺はこの半年間同じことを繰り返してるんだと気づいた。いや、気づけたのだ。
今回それに気づけたんやから、次は絶対買える。
作戦はいつか大成功のハッピーエンディングを迎えるだろう。
やっぱり人間、失敗をしてその失敗を改めて分析してみてから初めて成長するんだと思う。
目薬を買わなかったという些細なミスでそれを学べた今日の三ノ宮出陣は無駄では無かった。
人生無駄なことなんてないのだ。
今日の電車賃往復280円で充分お釣りが来るくらいの経験はできた。
行動あるのみ。何度も言うが今日は三ノ宮に来てよかったし、来るべくして来たのだ。
無駄じゃない無駄じゃない。
帰りの電車で、前に座ってるおじいさんの眉間にあるバカでかいイボを見ながら俺はそんなことを考えていた。